阿部 十郎(あべじゅうろう)
(天保8年8月22日~明治40年1月6日)
新撰組隊士。
慎蔵、信二郎、隆明、高野 十郎とも。
出羽由利郡羽広村出身。
阿部 多郎兵衛の次男。
慎蔵の名で文久3年6月ごろ入隊し、
池田屋事件の前に脱退。
高野 十郎の名で、大坂の谷 万太郎道場に身を置いていた所、
ぜんざい屋事件に遭遇。
その後、浅野 藤太郎の手引きにより信二郎の名で、
慶応元年5月ごろ新撰組に再入隊し、
伍長、砲術師範に就く。
慶応3年3月、伊東 甲子太郎らと離隊し、御陵衛士になる。
油小路の変では山狩りに出ていたため、難を逃れた。
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同年12月、篠原 泰之進らと近藤 勇を狙撃し、
右肩に重傷を負わせる。
その後、鳥羽伏見の戦いでは薩摩軍に属し、
奥州を転戦。
箱館戦争終結後、東京で安富 才助を殺害したというが、
真偽は不明。
明治5年に北海道へ赴き、
リンゴ園などを経営。
東京市下谷区で病没。
享年71歳。
『史談会速記録』
に2度の談話を残す。
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