『江戸会誌』
栗本鋤雲(くりもとじょうん)、内藤耻叟(ないとうちそう)ら、
水戸の出身者によって構成された江戸会の機関誌になる。
(写真は栗本鋤雲)
明治22年6月に創刊され、
翌23年12月の第二冊第十二号まで、
通算十九号が発行された。
〈スポンサードリンク〉
内容的には、
旧幕府の諸制度および沿革、
江戸時代の風俗などが中心的に紹介されているが、
新撰組に関する記事も複数あり、
「近藤勇の事」
(二冊三号)
岸上操
「近藤勇の事に疑ひあり」
(二冊四号)
江戸浪人
「近藤勇土方義豊碑銘」
(二冊十号)
などが江戸会誌に掲載されている。
特に、
「近藤勇の事」
は、
寄稿者の鳥居華村が、
旧新撰組隊士の島田魁から
直接取材した貴重な資料になっている。