宇都宮城跡(うつのみやじょうあと)
(栃木県宇都宮市本丸町御本丸公園)
宇都宮城は関東の要衝で、尊王佐幕という立場にあった宇都宮藩が、
新政府軍を迎え入れた。
江戸板橋の東山道軍総督府からの救援隊が入城したのは
慶応4年4月7日になる。
この救援隊が、道中の流山で、
大久保大和(近藤勇)を流山で捕縛した。
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土方歳三が率いる大鳥前軍は、
同年4月19日未明、宇都宮城東南から攻め入った。
土方率いる先鋒隊は、簗瀬村(やなせむら)で宇都宮藩兵と衝突。
戦闘と放火を繰り返しつつ、後退する宇都宮藩兵を追う形で、
宇都宮城本丸を目指した。
戦闘から数時間後、午後に入り敗戦が色濃くなった宇都宮藩は、
夕暮れを待ち、救援隊と共に城に火を放ち、
その隙に脱出を計った。
城は一晩中燃え続け、土方歳三らは火に拒まれ、
3日後の21日にようやく宇都宮城へ入城した。
この城攻めの最中、
土方歳三が先頭から逃亡しようとする味方の兵を見つけ、
これを斬り捨てて、
「退却する者は皆こうだ」
と見せしめにし、
士気を奮い立たせたというエピソードが残っている。
【土方歳三が攻め入った城】宇都宮城跡(うつのみやじょうあと)【戊辰戦争】
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