明里(あけさと)
(生没年未詳)
山南 敬助の愛人。
元治2年2月23日、入京して丁度2年目、
山南 敬助は新撰組を脱走したが、
大津の宿で、沖田 総司に発見され、
壬生へ連れ戻された後、屯所前川邸の一室で、
沖田 総司介錯の元、切腹した。
山南切腹の知らせを受けて、
島原から愛人の明里が駆けつけ、
窓越しの山南と最後の対面をし泣き崩れたという。
前川邸の西の出窓(坊主通り側、現在しない)の格子越しに、
切腹寸前の山南との別れを惜しんで泣き崩れる様子を、
自宅門前にて密かに眺めていた八木 為三郎の
「壬生ばなし」は有名である。
明里は、島原の遊女だが、
21~22歳の上品な女性であったという。
彼女のその後のことについては知られていない。
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