井上 松五郎(いのうえ まつごろう)
(文政9年~明治4年)
前名は松二郎・
日野在住千人同心初代井上松五郎の次男として生まれる。
(井上源三郎の兄)
天保15年、
父(松五郎)が病気のため、その家督を継ぎ、
二代目松五郎となる。
嘉永7年、
八王子千人同心の石坂弥次右衛門組世話役となり、
切米十俵一人扶持を給わっている。
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天然理心流の近藤周助の高弟で、
日野佐藤道場の世話人の一人であり、
多摩地方では名の知れた剣客であった。
文久3年2月、
将軍家茂に従って上洛し、
二条城御小屋番、石清水行幸御警備などを務め、
その頃、新撰組副長となっていた、
近藤勇、土方歳三らの相談役として活躍した。
帰郷してからも、
甲府表賊徒追討、神奈川警備、日光勤番など、
千人同心として多忙を極めた。
その間、筆まめな性格から、
旅日記、大阪見聞記、京都大逆賊首さらしの図、
日光勤番帳ほか多数の貴重な資料を残した。
明治4年、流行り病のため、死亡。
享年45歳。
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