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【初代中央気象台長】幕臣 荒井 郁之助(あらいいくのすけ)※画像あり

あらいいくのすけ

幕臣 荒井 郁之助(あらいいくのすけ)

(天保7年~明治42年7月19日)

顕徳とも。
代官 荒井 清兵衛顕道の子。
矢田堀 鴻(やたぼりこう)の甥。
幕臣。

文久3年、軍艦操練所教授方手伝として、
江戸湾測量に従事する。
また千秋丸で小笠原島へ出張した。

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講武所取締役、歩兵頭並を経て
慶応4年に軍艦頭に。
同年8月、旧幕諸艦とともに品川を脱走。

明治元年10月、箱館に至り、
旧幕軍蝦夷地政権の海軍奉行に就く。

明治2年3月の宮古湾海戦では、
土方 歳三、相馬 主計、野村 利三郎ら新撰組。
神木・彰義隊両隊の奇襲部隊と回天に乗艦。
接舷攻撃の際に司令官として参戦した。

戦死した艦長の甲賀 源吾に代わり、
退却命令を出し、箱館へ帰港する。

5月11日、すでに浮砲台と化した回天で、
箱館港内にて防戦するが支えきれず、
回天を自焼して五稜郭に篭った。

降伏後、
榎本 武揚、松平 太郎、相馬らと東京へ送られ入獄。
5年後許されて開拓使五等出仕する。

後に、内務省地理局次長などを経て、
初代中央気象台長となる。

墓所は、
東京都渋谷区広尾5丁目の祥雲寺にある。

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