大滝の戦い(おおたきのたたかい)
明治元年11月11日、
土方歳三軍は五稜郭占領後、
松前を出発し、江差に向かって進軍した。
大滝は上ノ国の小砂子から石崎の間にある。
この大滝山(標高539メートル)の山裾は海岸近くまで落ち込んでおり、
道は山の中を蛇行し
通称十三曲りという。
11月14日、
松前軍はこの天然の要害を利用して、
大砲を備えて頑強に防御態勢をとった。
土方軍は応戦したが、容易に突破することは出来なかった。
指揮官の土方歳三は、
額兵隊の一小隊を率い、
深い谷を渡り、危険を冒して峻険な山を這い上がり、
敵陣の後方に出て攻撃をさせる作戦を取った。
(画像は現在再現された額兵隊制服)
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松前軍は背後の、しかも高所からの射撃を浴びたため、
隊長が戦死し、動揺した松前兵は江差方向に逃走した。
土方軍が辛うじて大滝を撃破し、
江差に入ったのは、開陽丸がすでに座礁し、
波浪にもがいていた16日の事であった。
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【土方軍対松前藩の戦い】大滝の戦い(おおたきのたたかい)
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