東山道鎮撫総督軍 有馬 籐太(ありまとうた)
(天保8年~大正13年)
鹿児島出身。
西郷 隆盛に目をかけられ、
戊辰戦争で活躍。
東山道鎮撫総督軍に
香川 敬三らと加わり、板橋を立ち、
柏壁(埼玉県春日部市)で情報を得て、
越谷を経て、流山の新撰組を襲撃した。
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そこでほとんど戦火を交えることも無く、
同行していた香川が近藤 勇を捕縛する。
有馬は
「香川が近藤を捕縛したなどと間違いもはなはだしい」
と後年語っており、他にも
「香川というやつはいやなやつ」
といっていることから、
『新選組始末記』
の内容どおり、
二人の仲が悪かったのは事実であると思われる。
有馬は近藤 勇を武士として立派な男だと評価していた。
有馬は香川を
「近藤の首を落とした責任者」
としているが、疑問が残るところがある。
近藤処刑の際、香川は宇都宮で戦っていたからである。
土方 歳三軍によって一時、宇都宮城を奪われると、
有馬は壬生城を守り通し、
宇都宮へ反撃する。
この戦いで新政府軍が城を奪回するが、
有馬はこの時、負傷し横浜の病院へ送られる。
後年、
『私の明治維新』
を著した。
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