今市本陣跡(いまいちほんじんあと)
(栃木県今市市今市597番付近)
現在の元今市警察署跡地にあたる。
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慶応4年4月23日、
新政府軍の宇都宮城奪還戦で足指を負傷した土方歳三は、
同じく負傷した会津藩士、秋月登之助と共に戦闘の最中、
今市に後送された。
翌朝、
会津に向けて出発するのだが、おそらくこの時、
本陣大島半兵衛宅に泊まったものと思われる。
この間に土方歳三は日光山千人詰所から
同郷の土方勇太郎を呼び寄せている。
宇都宮城攻めの戦闘中、
逃げようとした味方兵を斬り捨てた土方だが、
その兵の供養を同郷の友に頼んだという。
やがて宇都宮から引き揚げてきた大鳥圭介らが本陣に入り、軍議を開いた。
27日は松平太郎が勝海舟の親書を大鳥に渡して
日光での戦闘を起こさぬよう説得しにやってきている。
今市はこのおよそ一か月後、
閏4月から5月の初旬にかけて、
新政府軍と大鳥率いる旧幕軍との攻防戦の舞台となった。
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