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【通称はじめ又七郎】大野右仲(おおのうちゅう)【箱館編成新選組頭取』

大野右仲(おおのうちゅう)
 
(天保7年12月8日~明治44年6月11日)
 
通称、はじめ又七郎
戊辰戦争時の変名を、松川精一としていた。 

諱を興宗、一説に煕宗とも。
 
江戸の生まれ。
元肥前唐津藩士。
 
 
箱館編成新選組頭取から、
箱館脱走軍陸軍奉行添役に。
にち正八位に叙される。
 
本国は因幡。
 
天保2年、
江戸で御馬廻格・儒者として仕官した、
大野勘助と妻タニの長男として生まれる。
 
慶応2年2月1日、
江戸に分家し、御使番で二十人扶持。
藩末の俸禄、現米五十俵。
 
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大野右仲は、
19歳の時に江戸に出て、
古賀謹一郎などに学び、才能を発揮した。
 
また安政3年から昌平学に遊学。
藩世子でのちに老中となった小笠原長行に重用され、
 
「長行の側に又七郎あり」
 
と言われるようになる。
 
大野右仲には過激なところもあり、
未遂には終わったものの、
文久3年5月に、
小笠原長行に生麦事件の償金支払いを勧める
水野忠徳を暗殺せんと待ち伏せたこともあった。
 
慶応4年3月3日、
小笠原長行が難を避けるため江戸の藩邸を抜け出すのを見送り、
会津藩士と密儀を重ね小笠原長行の会津入りを画策する。
その後、4月24日同地において唐津藩士の統率心得方を命じられる。
 
同月29日には清水屋に土方歳三を訪ね、
野洲での戦争の様子などを聞いている。
 
閏4月20日、
越後長岡に向かい、26日同地に達し、
長岡藩家老で旧友の河井継之助と会談を行う。
河井の為に会津兵への援軍要請などに周旋の後、
落城を前に長岡藩公の避難を依頼され、
5月17日に同地を発ち、22日に会津へ到着。
 
6月になり、
また河井の陣営がある見付宿に至り、
7月はじめに迎えが来て小笠原長行の元へ帰る。
これが河井継之助との今生の別れとなった。
大野右仲は、
のちに奥羽列藩同盟が瓦解を始めたことに伴い仙台の逃れる。
 
 
9月中旬、
同地において新選組に加入し、蝦夷地へ渡航する。
10月24日の七重村戦闘に参戦後、
箱館において新選組頭取から陸軍奉行添役に累進する。 
 
明治2年4月9日、
箱館脱走軍陸軍奉行並の土方歳三に従い、
伝習歩兵隊を監督し二股口防衛に向かう。

 
同月13日の17時間に及ぶ戦いを勝利に導いた軍幹部の指揮は、
当時高く評価された。
 
 
5月11日の箱館における激戦では、
宿所一妓院から台場に向かい兵を励まし、
援軍要請の為、馬を走らせ五稜郭へ向かった。
 
千代岡で台場救援に赴く途中の土方歳三と遭遇し、
引き返して一本木関門まで同行し奮戦するが、
土方歳三とはぐれ、むなしくも千代岡に敗走する。
 
同所より五稜郭に引き上げ、
13日、台場からの使者としてやってきた
相馬主殿と台場に向かう。
 
5月15日、
弁天台場で降伏後、
津軽藩御預けとなり謹慎。
東京送りとなって旧藩に引き渡される。
翌3年1月に許されて、自由の身となった。
 
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明治4年11月、
豊岡県権参事に出仕し、
11年、千葉県准判任御用掛、
12年ごろ、同県長柄上埴生郡長、
15年、同縣一等属。
 
17年から長野、秋田、青森諸縣の警部長を歴任し、
東松浦郡長を最後に官職を辞した。
 
明治26年、
東京に出て悠々自適の生活を送り、
東京都芝区(現 港区)田町の自宅において脳充血の為、病没した。
 
享年76歳。
 
墓所は谷中霊園に隣接する天王寺墓地にある。
 

 
 
一点、大野右仲の戸籍には不可解な点があり、
千葉に本籍を置いていた際、
戸籍の生年が天保7年から9年に書き改められている。
 
理由はわからないが、ここでは、天保7年生まれで記載させてもらっている。
 
 

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