あぐり(あぐり)
(安政4年~文久3年8月2日)
京都二条の八百屋の娘。
新撰組隊士、佐々木 愛次郎の恋人。
文久3年6月ごろ、
芹沢 鴨、佐伯 又三郎らとともに
佐々木が京都松原通の因幡薬師境内で
大虎の見世物を見物した際、
芹沢と興行師との悶着を佐々木が仲裁したことがきっかけで、
興行師の弟の娘あぐりと知り合い、
恋仲になった。
しかし、芹沢が横恋慕し、
佐々木にあぐりを妾として差し出すように迫った。
切羽詰った佐々木に、
佐伯が二人で逃亡するように提案するが、
この提案自体が佐伯の策謀であった。
8月2日夜、佐々木は逃亡中に待ち伏せしていた佐伯らに、
朱雀千本の竹薮で惨殺され、
あぐりも佐伯に乱暴され、
舌を噛み切り、自ら命を絶った。
享年17歳。
近所でも評判の器量の持ち主であったという。
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