お梅(おうめ)
(?~文久3年9月18日)
京都四条堀川の太物問屋菱屋の妾。
菱屋は芹沢鴨の注文を受けて着物を納入したが、
何度も取り立てに出向いたが代金を一向に支払わないので、
女性ならあたりも柔らかくなるだろうとお梅を取り立てに行かせた。
お梅は隊内でも評判の器量の持ち主で、
芹沢鴨はお梅の器量に目を付け強引に引き入れた。
はじめは泣く泣く芹沢鴨の言うがままになっていたが、
徐々に自分から芹沢の元へ通うようになっていたという。
〈スポンサードリンク〉
芹沢鴨暗殺
文久3年9月18日、
芹沢鴨は屯所の前川屋敷で冷酒を飲み、
泥酔して八木邸に帰りお梅と寝ていたところ、
数人が踏み込み、芹沢鴨と共に斬り殺された。
芹沢鴨は抵抗し斬殺されたが、
お梅は抵抗する間もなく寝ている所を首を斬られたという。
芹沢鴨と一派は新撰組の手により手厚く埋葬されたが、
お梅に関しては引き取られず、太物問屋菱屋も受け取りを拒否し、
お梅の実家に送られたか、無縁仏として埋葬されたと言われる。